ノロウイルスに注意
内科2011/12/26
冬に流行する胃腸炎の原因のひとつにノロウイルス感染症があります。
特徴は、下痢だけでなく吐き気や嘔吐などの症状が出やすいことです。
感染してから症状が出るまで1~2日くらいで、数日で治まることがほとんどです。 ノロウイルスに対する薬はなく対症療法が中心で、嘔吐や下痢による脱水症状を起こさないようにすることが大事です。
しかし、強い下痢止めで完全に下痢を止めてしまうと治りが悪くなることもあります。
排泄物を片付けた後は消毒をきちんとする事が大事ですが、アルコール消毒は効果がなく、塩素系の消毒薬が有効とされています。
自宅にある漂白剤を薄めたもので代用できますが、消毒後は水拭きすることが必要です。 手指などの皮膚の消毒には使えないので、手洗いを念入りにして、水でしっかり洗い流すことが大事です。
Text by
みはら内科クリニック 三原 真美(
2011年12月26日 「みなみ風」掲載)