ケアマネジャーのお仕事をご存知ですか?
ケアマネジャーの仕事は快適な老後を過ごすため、ご本人様・ご家族様とともに、介護を受ける側と介護をする側の両面に立ってライフプランを考えることです。
具体的には、一人一人の環境に応じたQOL(生活の質)の維持または向上のため、その方に合った適切な介護保険サービスが受けられるよう「ケアプラン」を作成し、安心で快適な生活を過ごしていただくための総合的な相談窓口として介護支援を行います。
私たちケアマネジャーは、ご利用者様のご自宅へ幾度となく足を運び、その方の思いを聞かせていただき、ご家族・ご利用者様がより良い「安心生活」を送るためのお手伝いをさせていただきます。
また、ご利用者様にいつまでも「生き生き」とした日常生活を歩んでいただくための良きパートナーとして、心と心の結びつきを大切にしていきたいと思っています。
MRI検査の安全性
先日、ある患者さんから「MRIやCTは、放射線を浴びるから、何度も受けちゃ駄目だと友達に言われた」という話を聞きました。
MRI検査が導入されて20年を過ぎた今でもこんな風に思われているのかと少し驚きましたが、医療機関で検査を受けるときに不安になるのは当たり前でしょう。そこで今回は、MRI検査の安全性について、簡単にご説明します。
レントゲン撮影やCT検査で使われるX線も、MRI検査で使われるラジオ波も、電磁波の一種です。
この電磁波のエネルギーは、その周波数にプランク定数という数字を掛け合わせたものになります。
現在、多くの病院で使われている超伝導のMRI装置で使われるラジオ波の周波数は60数MHz(メガヘルツ)です。
これはラジオのFM放送と同じ位です。一方、X線の周波数はその1千億倍にもなります。
つまり、MRI装置の電磁波エネルギーは、X線の1千億分の1ほどで、検査による健康被害の心配はないと考えられています。
MRIは、日本語で「磁気共鳴イメージング」といい、字の通り磁気(磁石)を使います。そのため、金属には要注意です。例えば、鉄製のものは検査装置に人間の力では取れないほど強力にくっついてしまいます。
また、金属の種類によっては検査中に熱を発する可能性もあります。
このため、検査前に体内に金属がないかどうか、あるのならどんな種類のものかを確かめます。
入れ墨やアイライナーなどの化粧品にも金属が含まれているため注意が必要です。稀に「熱い」と感じることがあるようです(ヤケドの心配はないと思いますが)。
さらに、強力な磁気のため、クレジットカードなどの磁気カードを検査室に持ち込むとそのカードのデータは壊れてしまいます。
携帯電話もいけません。最後に、妊娠初期の胎児はデリケートな上に胎児への影響は不明なため、妊娠中の検査は慎重にと勧められています。
このように物理学的影響は色々ありますが、注意点を守っていれば、極めて安全な検査ですのでご安心ください。
うつ病③(経過と再発予防)
うつ病がどういう経過をたどるか、どのように再発を予防するか、というお話です。
3カ月から4カ月で症状が消失し、1年ほどで薬も中止することができる、というのが普通の経過かもしれません。
しかし、いろいろな要素が影響して必ずしもこのようにはいかない場合も多く見られます。
なかなか改善しない場合、薬を減らしたり中止したりするとすぐに悪化する場合、一時軽快してもある期間でくり返される場合など、様々な経過があります。
その要素とは、ごく簡単に言えば、体質といわれるもの、性格、ストレス、嫌な記憶(「トラウマ」と呼ばれることがあります)などですが、これらが微妙に影響しあって先行きの違いが生じてきます。
また、一度うつ病が起こると、回数を重ねるごとにうつ病が起きやすくなる、ということもいわれています。
さて、このようにさまざまな経過がある中で、どのように再発を防いだら良いのでしょうか。
服薬を続けることが一つの方法ですし、もちろんストレスは小さいのに越したことはありません。
また、物事の考え方、感じ方にあまり大きな偏りはない方が好ましいことも分かります。
状況の変化に柔軟に対処できる方がより良いでしょう。
しかし、うつ病の場合、一つ大切なことがあります。状況に応じて、あるいは状況に関係なく、以前の「抑うつ」が浮かんできて、それに引きずられる場合があるのです。
それは気分であったり、考えであったり、不快な身体の感覚であったりするわけですが、このような再体験に引きずられないようにすることが必要です。
それには不快な体験をただ避けるのではなく、例えば良く観察し、それを言葉で表す、その上で今していることに集中する、という仕方が最近勧められています。
このような方法は、実は大昔から東洋で行われていたものなのですが、様々な状況に応用されるようになってきています。
若返り・美肌・健康維持のためのサプリメント外来とは
サプリメント外来は今まで自己診断していたあなたの栄養状態を血液検査に基づき科学的に解析してあなたに必要な栄養素(高濃度高吸収率で信頼度の高いクターズメイドサプリメント)を提供し、栄養面から健康を数カ月間サポートするシステムです。 たとえば、栄養素であるたんぱく質に注目すると、私たちの体はほとんどがたんぱく質によって作られています。
ほとんどの細胞は目には見えないけれども『数週間の期間で新しい細胞に入れ替わっている』ことをほとんどの方は知りません。
若返りのためのコラーゲンが鉄とアミノ酸とビタミンCで造られていることを知りません。
新しい細胞を作るためには口から原料となるたんぱく質(アミノ酸)を摂らなければなりませんが、『本当に体内に吸収されているか』を検査するのが栄養解析検査です。 原料がなければどんな薬を投与しても私たちの細胞やその細胞が働くためのホルモンや酵素を作ることができない。
という考え方から、アメリカ合衆国の二人のノーベル賞を受けた精神学者が考案した生理学的に納得できる信頼の高い高濃度で吸収率の高いプロテインやアミノ酸、ビタミンB群などを提供する予防治療方法です。『自分では十分に取っている』と思っていても体内の消化酵素(たんぱく質不足で不足している可能性がある)で分解されずに体に吸収されていないことが十分考えられます。
そのためにも血液栄養解析は必要です。 薬だけではなく、たんぱく質(肉,魚)脂質(魚,オリーブ油)、ビタミン・ミネラル(野菜)などに目を向けて健康維持、美肌・肌の若返りをしてみませんか。
赤ちゃんが欲しいご夫婦は《養生食(ようじょうしょく)》を大切にしましょう
晩婚化は年々進み初婚年齢の統計では30代で結婚した女性が36・5%を占めています(厚生労働省/平成20年度人口動態調査)。
女性の場合妊娠する力には年齢の壁があり、一般的に34歳を境に、妊娠成立の絶対条件である排卵をする力は低下します。
このため30代で結婚した女性、特に30代後半を迎えた子宝に恵まれないと悩んでいる女性は一日も早く不妊症の検査を受け自身の妊娠力を確かめ、必要であれば不妊治療を受けて欲しいものです。
体外受精・顕微授精などの生殖補助医療をはじめ不妊治療は非常に進歩しており、昔なら不可能だった夫婦にも、今日ならば赤ちゃんを授かる可能性があります。
しかし不妊治療をもってしても加齢に伴う妊娠力の低下を止めることは困難です。
しかし、何も方法がないかというとそうではありません。
不妊症の臨床医として、私が大いに期待しているのが「養生食」のひとつである糖質栄養素です。
糖質栄養素の摂取(せっしゅ)は「糖鎖理論」をベースとする代替療法のひとつです。
糖鎖は核酸、タンパク質に次ぐ「第三の鎖」と言われ、タンパク質や脂質と結合することでさまざまな生命現象…受精、細胞の発生や分化、細胞の老化などに深く関与しています。
毎日の食事に糖質栄養素を加えることで生殖に関与する細胞群の活性化が図れるのでは…と期待されます。
卵子や精子は生殖細胞です。
私たちの体を構成する細胞は発生、老化、アボトーシス(細胞死)を繰り返していますが、とくに卵子は他の細胞より早く老化します。
仮に卵子の老化を抑えることができれば、40代であっても自身の卵子による妊娠も夢ではありません。
そのためには細胞を傷つける活性酸素の過剰摂取を控えることが重要!
喫煙や飲酒、偏食による栄養バランスの乱れはいけません。
西洋医学による治療と同時に家庭でできる養生食が妊娠力維持の大きな力になると考えます。
動脈硬化
動脈硬化とは動脈壁が肥厚(ひこう)し弾性を失った状態をいいます。
現在日本における死因の1位は癌の30%ですが、脳卒中は15%、心臓病も15%と心血管合併症による死亡も合計30%と癌による死亡とほぼ同じです。このため、心血管疾患の予防が重要視されています。
動脈硬化は血管に炎症などの障害が起こり、悪玉コレステロールのLDLが血管内に侵入し酸化LDLとななり、マクロファージに貪色(どんしょく)され動脈硬化巣が形成されることにより起こります。動脈硬化巣が大きくなると血管の狭窄(きょうさく)を来し、胸痛が出現したり、息切れが起こります。
また一見血管の狭窄のない部位の被膜が突然破れ心筋梗塞を発症することがあります。このため動脈硬化を予防することが大切です。
ビタミンCやビタミンEは抗酸化物質として知られ、また喫煙によりLDLの酸化が促進されることが知られています。このため生活習慣を改善することが重要です。
眼科の疾患について
- 白内障
白内障とは水晶体の濁る状態です。
水晶体は瞳孔のすぐ後にあるので、濁りが強くなると瞳孔が白くなるので、「白そこひ」ともよばれています。
視力が低下し、かすんでみえることが特徴です。
原因は不明ですが、若い方にもみられます。
60歳では約半数の方が多少なりとも白内障にかかっていると言われています。 - 緑内障
「あおぞこひ」ともよばれます。基本的には眼が硬くなる病気です。
すなわち眼圧の上昇する病気です。
眼圧は21mmHgまでが正常です。
房水という透明な水が眼内を還流していますが、この水が眼外に排出されにくくなることで眼圧上昇がおこります。
その結果視神経が圧迫されて、次第に視神経の機能が低下して視力や視野といった機能を失います。
眼圧が高くないにもかかわらず、視神経がこのように萎縮をきたす正常眼圧緑内障もかなりの頻度でみられることも分かってきました。
その場合、眼圧値そのものより、視神経周囲の血液循環障害によることが原因とされ、注目を集めている病気のひとつです。 - 糖尿病眼症
眼症の代表は糖尿病網膜症、白内障、眼筋麻痺です。
年齢、罹病期間、血糖の状態、腎合併などが加味されると多彩な所見がみられます。
糖尿病でみられる黒目の表面、角膜の上皮障害は、末梢神経障害が基盤になって生じると考えられており、糖尿病に罹患したため生じた知覚低下が原因です。
また、神経症状として複視や眼瞼下垂症状で受診し、眼科で初めて糖尿病の存在を知ることも少なくありません。
水晶体に糖が蓄積すると白内障が進行します。
他にも網膜剥離、高血圧網膜症、流行性角結膜炎、季節性アレルギー結膜炎、春季カタル、結膜結石、結膜下出血、近視、老視などがあります。
欧米で増加する『下部食道腺(せん)ガン』
日本において最も多いと言われてきた胃がんは、近年発生率が低下しています。代わって増加しているのが、乳がん・大腸がん・肺がんです。これらのがんの特徴は、欧米に多かったがんが、少し遅れて日本でも増加してきたことです。
最近、欧米で増加し、注目されているのが、胃に近い食道の下部にできる、『下部食道腺がん』です。
がんにはいろいろな種類がありますが、消化器のがんは大きく分けると、扁平上皮(へんぺいじょうひ)がんと腺がんの二つに分類されます。
扁平上皮がんとは、皮膚や口腔・食道などを被う粘膜である扁平上皮組織から発生するがんであり、特に食道がんでは、日本人の約九割を占めると言われています。
一方、腺がんは、胃がん・大腸がんに多く、食道がんには少ないと言われてきました。しかし、現在、欧米では食道がんの約半数を腺がんが占めると言われている程、増加しています。食道腺がんの特徴は、国際医学会では、白人・インテリ・高い生活水準の人が多いとされています。日本の生活様式の欧米化のため、下部食道腺がんは、今後日本でも増加する可能性があり、注意しなければなりません。
では、どのような事に気をつけるとよいのでしょうか?
食道腺がんは、逆流性食道炎の一部から発生してくるのではないかとも言われています。逆流性食道炎の症状である、胸焼け・げっぷ・食べ物のつかえ感・すっぱいものが上がってくる・声枯れ・長く続くのどの痛み・せき・胸痛などの症状がある方は、是非専門医による胃カメラ検査をお勧めします。
現在、胸焼けを抑えるお薬(逆流性食道炎)で症状が改善している方も安心はできません。 他のがんと同様に、下部食道腺がんの早期発見・早期治療に勝るものはありません。
最近では、胃カメラ検査も苦痛なく受けられるように技術が徐々に進歩してきています。定期的な胃カメラ検査こそが食道がんの早期発見につながります。
ヒアルロン酸とは?
体内で重要な働きをしているヒアルロン酸ですが、体のどこに多く存在しているか、ご存知ですか? ヒアルロン酸は、関節、皮膚、目の硝子体(しょうしたい)に多く含まれています。
膝などの関節では、加齢や病気により、ヒアルロン酸の濃度は減少し、関節液の粘度も低下します。
では、低下したヒアルロン酸をどのように補充したらよいのでしょうか?
経口摂取(けいこうせっしゅ)によるヒトでの有効性については信頼できる科学的裏付けは見当たりません。(引用:国立健康・栄養研究所「健康食品」の安全性・有効性情報)
内服したヒアルロン酸は、ほとんどが消化管で分解され、一部が血中に吸収されますが、病変部位である関節軟骨や関節液に移行するかどうかは確認されていません。
加齢による膝の痛み(変形性膝関節症)にはヒアルロン酸の関節注射、下肢筋力訓練が効果的といわれております。膝の痛みにお悩みの方は専門医にご相談ください。
骨粗鬆症(こつそしょうしょう)
骨密度の検査は痛みもなく、簡単に検査することができます。骨密度は、同世代と若年者との比較した値で出てきます。医学上重視するのは、若年者との比較です(以下YAM)。比較したYAM値が80パーセント以下で、骨減少症。70パーセント以下で、骨粗鬆症と診断されます。
骨が脆(もろ)くなると、背中の骨折、手首の骨折や脚の付け根を骨折しやすくなります。
骨折すると、歩くことも痛みで難しくなることもあります。年齢が80、90歳のときに骨折をしても、寝たきりにならないように、80パーセント以下で治療対象とされています。
現在の治療は週1回の注射や内服薬にて行います。
何かご不明な点がありましたら、整形外科にご相談ください。









