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口臭について

歯科2013/10/31

 皆さんは自分の口臭や他人の口臭が気になったことはありませんか?
20代の働く男女のアンケートの結果では、あらゆる臭いの中で口臭が最も不快であると答える人が最も多く、86%の人が自分の口臭を気にすることがあると答えています。
 口臭の存在は、社会生活をしていく上で、一番重要な人間同士のコミュニケーションの障害となります。
また、少しの臭いでも気になり始めると、人と接することに消極的になってしまうかもしれません。
さらに重要なことは、口臭の存在を放置しておくことは、歯周病の進行を促進してしまうということです。
 口臭、それはエチケットの問題だけではなく、口腔内の健康を維持するためにはどうしても解決しなければいけない重要な課題なのです。
 口臭の種類には次のものがあげられます。

1.口腔内が原因の臭い
 歯周病、虫歯、歯垢、歯石、唾液の異常(口呼吸による 乾燥など)

2.生理的な臭い
 人間の生理現象(起床時、空腹時、生理の時、緊張した時など)

3.飲食物の臭い
 食べ物が消化吸収され血管の中に入り肺でガス交換されて出てくるもの

4.精神的な臭い
 実際にはそれほど口臭は無いのに気にしすぎている場合

5.内科的疾患からの臭い

 これらのようにいくつかの原因が考えられますが、9割は口の中に原因があるといわれています。
口臭は一日中均一ではなくバイオリズムによって変化します。
朝起きたばかりや空腹時、緊張時には口臭は強くなり、飲食をすると唾液が分泌されて口臭は弱まります。
また、口呼吸の人は唾液による自浄作用が少なくなるため、口臭は強くなります。
口腔内を清潔にすることや歯周病、虫歯を治療することによって口臭の絶対的な強さを抑えることは大切ですが、口臭のバイオリズムを把握し、セルフコントロールできるようにすることが口臭治療の最大の目的と考えられます。

 気になる方はかかりつけの歯科に相談してみて下さい。


Text by かも歯科クリニック 加茂 勝巳( 2013年11月号 「ダテパー Dr. Dr.プリーズ」掲載)

口の外傷 ー歯が折れたり、抜けたらー

歯科2013/10/31

 幼児がハイハイを卒業し、つかまり立ちを始めるのを見ると我が子の成長を実感するものです。
しかし疲れを知らずに自由に走り回るようになると、頭をぶつけたり、膝を擦りむいたりと怪我が多くなります。
そして、顔をぶつけたときに唇を切ったり、歯を折ったり(破折)、歯が抜けたり(脱臼)と口の中にも外傷が見られます。

 産まれたての乳児の歯が無い時期から半年くらい経ちますと、下の真ん中の前歯が最初に萌出し、その後1歳までに上下合わせて8本の前歯の乳歯が萌出します。
受傷年齢は1〜3歳が1番多く、前歯の乳歯の萌出した後に転びやすい時期が重なって外傷が多くなりやすいと思われます。
また、前歯が生えかわり、7〜8歳頃にも前歯の永久歯に外傷を受け来院されるケースも多く見られます。

 外傷を受けた場合、原因となった事故により頭部、顎顔面等への外傷や全身状態への影響を疑われる場合は、まず医師による緊急処置を優先します。
そして顎の骨折の治療の必要があれば口腔外科などで治療を行います。
そういった緊急性がなく歯の処置を行って差し支えない場合は、損傷を受けた歯の治療をすみやかに受ける必要があります。

 歯が抜けた場合は、速やかに抜けた歯を牛乳(ロングライフミルクや低脂肪乳を除く)、生理食塩水等に入れるか、歯茎と唇や頬の間に入れて歯科医院に来院するのがいいと思われます。
その抜けた歯は条件が良ければ再植(歯を顎の中に戻す)し、その後も歯は機能し続ける可能性がありますので、速やかに来院されるのが良いでしょう。

 欠けた歯は、これも条件が良ければそれを接着剤で戻すことが可能です。
いずれにせよ、その場合は歯が欠けて神経が露出しているケースもありますので、早期の歯科医院への来院が必要となります。


Text by 北斗歯科クリニック 土永 浩史( 2013年8月16日 「青いぽすと」掲載)

緑内障は失明原因の第1位、早期発見を!!

眼科2013/10/31

 緑内障は眼圧が高いことにより、視神経が圧迫されて枯れていき、見える範囲が狭くなってしまう(視野が欠ける)病気です。緑内障は進行性なので、残念ながら1度失ってしまった視野はもとに戻すことが出来ません。
そんな大変な病気なのに、実は自分ではほとんど気付きません。
なぜならば視野が欠け始めていても、もう片方の目が助けてくれているために、自覚症状が出るころにはかなり視野が狭くなっています。
ですから早期発見がとても大切なのです。

 緑内障には色々なタイプのものがあり、正常な眼圧であってもその人にとっては視神経が圧迫を受け、視神経が枯れていくタイプもあります。
これを「正常眼圧緑内障」と言います。
眼圧が高いタイプと違い、眼痛やかすみ目などの症状を伴わないため、発見されていないことが多くあります。
実は日本人はこの「正常眼圧緑内障」が多いのです。

 緑内障の診断には「眼圧」「視野検査」「眼底検査」の3つが重要です。
眼科医による総合的な判断で治療を開始します。
緑内障と診断されても眼圧を下げることによって、視野が欠けていくスピードを遅くすることができます。

 治療の効果を実感できない病気なのですが、緑内障と診断された方は自己判断で治療を中断しないようにしましょう。
放置すると確実に徐々に視野は狭くなっていきます。
定期的に医師の診察と検査を受け、自分の目の状態を知っておきましょう。
一生涯見える目で暮らすために早期発見、早期治療が最も大事な病気です。
早期発見のために気軽に眼科受診することをおすすめします。


Text by 藤岡眼科 藤岡聖子( 2013年7月16日 「青いぽすと」掲載)

隠れたサインに早めの治療を

内科2013/10/31

 血液内科をご存知でしょうか? 馴染みの少ない診療科目ですが、1番よく耳にする『貧血』についてのお話をさせていただきます。
症状としては動悸、息切れ、眩暈、ふらつきなどがありますが、その原因は様々です。
鉄不足による鉄欠乏症貧血、ビタミン不足による悪性貧血、造血障害による再生不良性貧血などが代表的です。
また一方で白血病、骨髄異形成症候群、多発性骨髄腫といったような血液悪性疾患が隠れている場合もあります。
疾患によっては化学療法、造血幹細胞移植を行うことによって治癒の可能性が高くなります。
血液疾患を疑う具体的な症状として

①特にぶつけた覚えがないのに身体にいくつもあざができる
②歯ぐきの出血が止まらない
③毎日のように鼻血がでる
④首のまわり、脇のした、鼠径部に腫れもの、グリグリがいくつも出来てきてだんだん大きくなる
⑤検診などで白血球が多い、あるいは少ないと言われた
⑥貧血、多血症と言われた
⑦血小板が少ない、あるいは多いと言われた
⑧身体のたんぱく質が多いと言われた等々。

思い当たることがあれば迷わず血液内科を受診することをお勧めします。

 どんな疾患でも早期発見や早期治療がその後のお身体を大きく左右します。
また、慢性的な疾患等により長期にわたって治療をしなくてはならない場合や退院後などの経過の観察、さらにはその間のご家族のご負担を軽減することも当院では大切な要素と考えております。
 当院は血液専門治療の一方で、在宅療養支援診療所として24時間365日の往診体制を実施しています。
併設しているデイケア・ショートステイでは当院の特性を活かして医療依存度の高い方もご利用いただいております。
診療、往診はもちろん専門的なリハビリはデイケア、ご本人・ご家族の互いの息抜きや経過観察ができるショートステイ等々、各専門スタッフを配置しておりますのでお気軽にお問い合わせ・ご相談お待ちしております。


Text by 飯田内科クリニックいしかわ 伊達 基( 2013年6月14日 「青いぽすと」掲載)

乾き目なのに涙目[結膜弛緩症(けつまくしかんしょう)]

眼科2013/10/28

図 白目(強膜:きょうまく)の表面は結膜(けつまく)という薄い膜で覆われています。
その結膜は黒目(角膜:かくまく)から始まって外側へ伸び、数㎝外側でUターンして赤目(眼瞼:まぶた)の表面から瞼の縁まで戻ってきます。
両手で薄い透明なビニール袋を持っている状態を想像してみてください。
そのビニール袋の中に涙がたまっていて瞬きをする度に開いている側から涙が流れ角膜の表面を覆って潤してくれます。

 年齢とともにこの結膜がゆるんでだぶついてきてしまう方がいます。
この状態を結膜弛緩症といいます。結膜弛緩症になると、例えば下瞼でゆるんできた結膜は上の方に上がってきて、下瞼の縁からはみ出して角膜の上まで飛び出して、下瞼の縁から白目の固まりが盛り上がって見えるようになっています。

 この状態になると、結膜の折り返し部分に涙をためることが出来ないため涙があふれて涙目になってします。
でも逆に、折り返し地点に涙がちゃんとたまっていないということは瞬きをしたときに涙が黒目をきれいに覆うことが出来ず、すぐに涙が蒸発してしまいます。
ですから、結膜弛緩症の方の問診票を見ると、「涙が多い」と、「目が乾く」の両方に丸がついている場合がよく見られます。
そのほかに、シブシブする、イズい、目やにがたまる、涙が目尻にあふれるので目尻の皮膚が肌荒れする、といった症状も出てきます。

 治療法としては、結膜を引っ張って張りを持たせた状態で強膜に縫い付ける結膜縫合術(けつまくほうごうじゅつ)を行います。
程度の軽い場合には電気焼灼等方法で簡単に行うことも出来ますが、引っ張って強膜に縫い付けることもあります。
程度の重い場合には結膜を一部切り取ってから縫い付ける場合もあります。

 涙目だけれど乾き目、シブシブする、朝に目やにがたまっているという方は一度眼科を受診して結膜の状態をチェックしていただきましょう。


Text by 清水眼科クリニック 清水 信晶( 2013年10月28日 「北海道新聞夕刊」掲載)

うつ病③(経過と再発予防)

心療内科2013/10/28

 うつ病がどういう経過をたどるか、どのように再発を予防するか、というお話です。
3カ月から4カ月で症状が消失し、1年ほどで薬も中止することができる、というのが普通の経過かもしれません。

 しかし、いろいろな要素が影響して必ずしもこのようにはいかない場合も多く見られます。
なかなか改善しない場合、薬を減らしたり中止したりするとすぐに悪化する場合、一時軽快してもある期間でくり返される場合など、様々な経過があります。
その要素とは、ごく簡単に言えば、体質といわれるもの、性格、ストレス、嫌な記憶(「トラウマ」と呼ばれることがあります)などですが、これらが微妙に影響しあって先行きの違いが生じてきます。
また、一度うつ病が起こると、回数を重ねるごとにうつ病が起きやすくなる、ということもいわれています。

 さて、このようにさまざまな経過がある中で、どのように再発を防いだら良いのでしょうか。
服薬を続けることが一つの方法ですし、もちろんストレスは小さいのに越したことはありません。
また、物事の考え方、感じ方にあまり大きな偏りはない方が好ましいことも分かります。
状況の変化に柔軟に対処できる方がより良いでしょう。
しかし、うつ病の場合、一つ大切なことがあります。状況に応じて、あるいは状況に関係なく、以前の「抑うつ」が浮かんできて、それに引きずられる場合があるのです。
それは気分であったり、考えであったり、不快な身体の感覚であったりするわけですが、このような再体験に引きずられないようにすることが必要です。
それには不快な体験をただ避けるのではなく、例えば良く観察し、それを言葉で表す、その上で今していることに集中する、という仕方が最近勧められています。

 このような方法は、実は大昔から東洋で行われていたものなのですが、様々な状況に応用されるようになってきています。


Text by ゆのかわメンタルクリニック 久保田 修司( 2013年10月28日 「北海道新聞夕刊」掲載)

セラミックについて

歯科2013/10/21

 芸能人やモデルのように、さわやかで清潔感と印象を良くする白い歯にあこがれている人は多いと思います。今回はセラミック治療についてお話します。
 セラミック治療のセラミック(陶材)とは、詰め物やかぶせものに使われる歯科材料の名前です。
セラミックには金属が含まれていないので、光の透過性が良く、人工の歯という違和感がありません。
また金属アレルギーの方にも向いています。
アトピーや皮膚アレルギーには歯科で使用する金属が影響している可能性もあると考えられます。
その対策としてすでに入っている金属をはずして、セラミックに変える方法があります。
このことから、セラミック治療は見た目をきれいにするだけではなく、「お口の中を健康にする」ことも目的としてます。(保険適用外となります。程度により異なりますので歯科医院にご確認ください)


Text by 吉田歯科口腔外科 勝又 譲( 2013年10月21日 「北海道新聞みなみ風」掲載)

前立腺がん

2013/10/07

 今回は前立腺がんという男性特有のがんについて。

 男性のがんにかかる部位で多いのは、順に、胃、肺、大腸、前立腺で4位。
亡くなるのは肺、胃、大腸、肝臓、膵臓に次ぐ6位です。
かかる率、発見が多いのは食生活の変化もありますが、PSA検査の普及が大きいです。
前立腺がんの発見率が向上し、死亡率が低下していることの一つの要因でもあります。
PSAとは血液検査でわかる前立腺のがんの腫瘍マーカーで、数値が高いほどがんが疑われます。
女性特有の子宮がん、乳がんについてはどこの自治体でも検診の項目として助成されていますが、男性の前立腺がんは簡単なスクリーニングがあるのにそうもいかないのが現状です。
PSAは、どの病院でも検査(保険適用外)できますので、心配な方はかかりつけの医師にご相談ください。


Text by 医療法人社団やまだクリニック 山田 裕一( 2013年10月7日 「みなみ風」掲載)

「見えない・目立たない矯正」の最新事情

矯正歯科2013/09/30

 装置が目立つのがイヤで歯列矯正に踏み切れないという方がおられるかもしれません。
しかし、医療技術の進歩によって、「見えない・目立たない矯正」といわれる審美性に優れた矯正治療法が数多く生まれています。

 その中でも非常に審美性に優れた治療法として挙げられるのが「裏側矯正(舌側矯正)」と「マウスピース矯正」です。
「裏側矯正」とは、基本的に歯の裏側にブラケットというボタンを付けて、それにワイヤーをくくりつけて歯を動かす治療法で、周囲の人に気づかれずに治療を進められます。

 「マウスピース矯正」は、歯型に合わせて製作した透明なマウスピースを定期的に交換しながら歯を動かしますので、装置が目立ちませんし、ワイヤーを用いた矯正治療とは異なり、取り外し可能な矯正器具のため、虫歯や歯周病になるリスクが減り、装置の不快感もほとんどありません。

 裏側矯正は日本生まれの矯正治療法で、フランス、ドイツ、イタリアなどのヨーロッパや日本、韓国を中心に広まっており、一方、マウスピース矯正はアメリカ生まれで、こちらも全世界的に広がりをみせている矯正治療法です。
日本でも東京や大阪には裏側矯正専門やマウスピース矯正専門の歯科医院があり、大都市を中心に日本でも広まっております。
道南でも矯正治療を受けることは珍しいことではなくなっておりますが、裏側矯正やマウスピース矯正となると対応している矯正歯科医院が少なく、あまり知られていないのが現状です。

 以前は、裏側矯正とマウスピース矯正は、表側に装置を付ける矯正治療法(唇側矯正)と比べて、治療期間がかかる、仕上がりが良くない、治せる症状が少ないなどといわれておりましたが、今では期間、仕上がりにほとんど差はなくなってきており、幅広い症状に対応できるようになってきております。

 裏側矯正やマウスピース矯正には適した症状や利点・欠点がありますので、詳しくは、対応している矯正歯科医にご相談下さい。


Text by ふるた矯正歯科 古田 樹己( 2013年10月号 「ダテパー Dr. Dr.プリーズ」掲載)

外傷

皮膚科2013/09/30

 外傷とは、日常生活で多く見られるケガのことです。その種類は、切創(切りキズ)、擦過傷(すりキズ)、挫創・挫滅創(ぶつけたキズ)、刺創(刺しキズ)、咬傷(咬みキズ)、などに分けられます。
このようなキズをきれいに治すには初めの治療が大切です。

 擦過傷は、すりむいてできたキズです。
このようなキズは、皮膚の損傷は浅く、縫合せずに治すことができます。
しかし、キズの中に土砂やゴミなどが入っていることも多く見られ、そのままで治してしまうと刺青のように黒く残ってしまうことがあります。
これを防ぐにはよく洗浄して、細かい異物を取り除いておくことが大切です。
そのためには、局所麻酔が必要なこともあります。

 挫創というのはぶつけてできたキズです。
切り傷などに比べると周囲の皮膚のダメージが大きくなっています。
そのまま消毒しておいても治ります。
ただし、時間がかかってしまいますし、治った後のキズアトは幅が広くなって目立つキズアトになってしまうこともあります。
このようなキズをきれいに治すには、まず、ぶつけてできたキズですので、傷口から細菌が入り込み感染症を引き起こしてしまうこともあるので、充分な洗浄が必要なこともあります。
そして、ダメージを受けた皮膚や皮下組織を切除して、ていねいに縫合することで、キズアトを目立たなくすることができます。

 咬創は、咬まれたキズです。
キズそのものは小さくても深いことがあります。
また、引っかかれたキズも同様ですが、汚いことが多く化膿しやすいキズです。基本的には縫合せずに治療していきます。


Text by すどうスキンクリニック 須藤 聡( 2013年9月30日 「北海道新聞夕刊」掲載)

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