ゴールデンウイークで やっちゃった人へ
春の健康診断の時期ですね。お花見・ジンギスカン・ゴールデンウイークの旅行!大丈夫でしたか?
体重は増えませんでしたか?
どきっとしたそんなあなた!生活習慣セルフ チェックをしてみませんか?
以下の8項目で自分の生活に合うものがあったらチェックしてみましょう。
①あまり食べていないつもりなのに太ってしまう。
②料理は大皿に盛りつける。
③1日1食もしくは2食になることが多い。
④夕食を食べ終えてから寝るまでの時間は2時間以内である。
⑤暇があると何かを食べている。
⑥果物やお菓子がいつもそばにある。
⑦お酒を毎日飲む
⑧お酒を飲み過ぎてしまうことが多い。何個当てはまりましたか?
①②にチェックの入った方は、食事の量・バランスに問題があります。
食事量の適量が分かるランチョンマット法がお勧めです。
ランチョンマットに、主食1、主菜1、副菜2、果物/乳製品1で茶碗やお皿を並べて食べてみましょう。
この時に主菜・副菜で油の量や栄養配分、今食べているのは糖質なのか?タンパク質なのか? 油脂なのか? を考えます。
例えば、ごはん1膳、副菜に肉じゃがとコーンサラダ。これって、ごはんが糖分、肉じゃがのジャガイモもコーンサラダのコーンも糖分です。
結局、糖分しか摂っていないことになりますね! このように食材を考えるきっかけになります。
③④にチェックが入った方は、食事時間に問題があります。
食事の間隔が8時間以上空くと基礎代謝が低下します。
ご飯を食べると少し汗をかきますね。
これは、体から熱が出る反応です。(カロリーを消費する反応)朝の時間に多く、夕方には反応が少なくなります。
ですから、朝はちゃんと食べて、夕食を少なめにすべきですね。
⑤⑥にチェックの入った方は、間食習慣に問題があります。
空腹感に対して肯定的な考えを持つ・衝動を何かに置き換える・何かにそらす、といった心理的なアプローチが必要です。
⑦⑧にチェックの入った方は、言わずもがな、お酒との付き合いを考えましょう。
休肝日をつくるか、毎日飲むなら適量(日本酒1合、ビール中ビン1本、焼酎0・6合)を守りましょう。
さあ、これからがんばりましょう!
やけどをしたら
やけどは、深くなればなるほど治りにくく、傷跡が残ってしまいます。
やけどをしたら、自宅にある軟こうを塗ったりアロエを貼るのではなく、すぐに冷やしましょう。
流水で15分から30分程度冷やすことで、痛みが軽減し、やけどが深くなることを防ぎます。
衣服は脱がさずに、服の上から冷やしましょう。
その方が水疱(すいほう)は破れず、痛みが少なくてすみます。
傷跡が残ると困る顔や、動きが悪くなると困る手足などの関節部のやけど、そして後から深くなることがある湯たんぽなどの低温やけどは、できるだけ早く皮膚科を受診しましょう。
浅いやけどでも、細菌感染や不適切な治療で深くなり、傷跡が残ってしまうことがあるからです。
やけどをしてしまったことは仕方がありませんが、その後の対処を正しくすることで、傷跡が残らずに済むかもしれません。
目薬でも改善しない目の不快感は?
目の乾き、かすみ、涙目、ゴロゴロする、しょぼしょぼする、などの不快感は、60歳以上になるとほとんどの方が感じているようです。実は、これは涙と深い関係があります。
健康な目は、下まぶたにたまった涙が、まばたきによって持ち上げられ、眼球の表面を覆います。歳を取ると、涙の量が少なくなったり、涙の質が悪くなったりするために、充分に眼球表面を潤すことができなくなるのが「ドライアイ」です。目の乾きがあると、こすれる原因になり、先に述べたような不快感が出るので、眼球表面を保護、または抗炎症の点眼をつけなくてはなりません。「ドライアイ」は、目をつぶっていると症状が軽く感じるのがポイントです。
それに比べて、目をつぶってもずっと不快感がとれない病気に「結膜弛緩症(けつまくしかんしょう)」というものがあります。
人は一日に1~2万回もまばたきをしているので、歳を取るにつれ、結膜(白目の表面の薄い膜)のたるみができてしまうのです。この結膜のたるみができてしまうと、このたるみが邪魔して、下まぶたに涙がたまることができなくなり、涙があふれたり、涙が正常に眼球表面を覆えなくなり、乾き目になったりします。
この「結膜弛緩症」は、軽い症状の場合は、ドライアイと同じような点眼治療でも効果がありますが、不快感が続いている場合には、たるんだ結膜を縮める手術が効果的です。表面麻酔をして痛みを感じなくしてから、たるんだ結膜の部分に熱を加えて縮ませることができます。これは、切開して縫い縮める方法よりも術後の痛みも少なく、外来で10分前後で終了する手術方法です。
下まぶたのすぐ内側に透明な膜のような物がたるんで見える方・目の不快感が取れない方は、結膜弛緩症かもしれませんので、一度眼科を受診してみて下さい。
目もメタボ!? 太っていなくてもメタボ!?
近年欧米諸国と同じく、過栄養や運動不足の生活になったため、わが国では高血圧・高脂血症・糖尿病などのメタボリックシンドローム(メタボ)が急増しています。
しかしながら検診を受けていない方も多く、視力低下で眼科を受診してはじめてメタボがみつかる方もいます。
目薬で瞳を広げて眼底検査をすれば、眼科医は網膜の血管の様子を直接のぞくことができます。
眼は身体のなかで唯一、血管を直接観察できる臓器なので、実は眼底検査から動脈硬化、高血圧や糖尿病が発見されることも多いのです。
また、視界が狭くなったと受診した方の中には、視野検査などで頭の中の動脈瘤や腫瘍が発見され、即、脳神経外科で手術となり一命を取り留めた方もいます。
意外にも眼科受診がきっかけで全身の病気が発見されることは多いのです。 目のメタボは主に『糖尿病網膜症』と『加齢黄斑変性』ですが、いずれも失明原因になる病気です。
メタボと聞くと肥満をイメージしますが、アジア人は極端な体重増加がなくても糖尿病になりやすい人種です。
身長170cmで体重87kgのアメリカ人と体重72kgの日本人が同じ割合で糖尿病を発症するということで、太っていなくても油断はできないのです。
『糖尿病網膜症』も発見さえ早ければ、網膜光凝固などの治療で進行予防ができますが、糖尿病とわかっていても一度も眼底検査を受けていないために網膜症がすでに悪化してしまって、視力が戻らない方も多くいるのが現実です。
また、『加齢黄斑変性』はタバコを吸う人が吸わない人に比べて、3倍もかかりやすくなっています。
わが国の加齢黄斑変性は10年前に比べ確実に増えていますが、眼底検査をしないとわからないため放置され、視力が下がったまま固定してしまいます。 人間は80%以上の情報を目から取り入れているのです。
目は2つあるために片方の視力低下に気付かないようですが、一生見える人生を送るために早期発見が必要です。
眼科の検査は痛い検査はひとつもなく、目のメタボから身体のメタボも発見できるのですから、40歳以上の方は検診と考えてぜひ一度眼科を受診してみてください。
動脈硬化とウエスト
内臓肥満、高脂質血症、糖尿病、高血圧症を、それぞれの程度は軽くても合わせ持つ人が動脈硬化症(どうみゃくこうかしょう)を起こしやすく脳梗塞(こうそく)や、心筋梗塞を発病する危険性が高いことが分かってきました。
現代社会の飽食と運動不足が動脈硬化症を増加させているので、予防するための診断基準が作られました。注目したいのは、今まで内臓脂肪はCT撮影などの検査で測定した検査値を用いていましたが、新しい診断基準にはウエスト周囲径が用いられたことです。
ウエストは内臓肥満と相関が高く測定が簡単で、自分で測定したり、食事や運動療法の効果を簡単に知ることもできます。
日本人での内臓肥満(内臓肥満蓄積100平方cm以上に相当)はウエスト周囲径で女性は90cm以上、男性は85cm以上です。時々ウエストを測ってみて食事や運動のことを考えてみてください。
昨今のインプラント治療について
ここ数年のインプラント治療は治療法、製品の充実とともに様々な症例に対して格段の進歩を遂げています。
保険適用はされませんが、従来のブリッジや入れ歯のように残存歯に負担をかけずに欠損歯を補えるインプラント治療(費用は、数十万~数百万と症例や材質によって異なります)を選択される方も徐々に増えています。
一方で、歯科医師の技術的な問題や、治療に対しての説明不足による患者さんとの意識の相違によって、トラブルも増加しています。
こういった問題を避けるために術前の診査・診断・コンサルテーションが大事になってきます。
歯科医師が考える治療と患者さん自身が希望する治療は必ずしも一致しているとは限りません。
インプラント治療に限らず、ご自身が受ける治療に対してしっかりと理解し納得してから治療に取り掛かることが重要です。
白と緑と黒
名前が似ている眼の病気に、白内障、緑内障、黒内障があります。
白内障は、眼球の中にある水晶体(カメラのレンズに相当)が濁る病気で、徐々に視力低下を来たします。
進行を完全に止める薬剤はまだ開発されていませんが、手術をすることで、低下した視力を取り戻すことが可能です。
緑内障は視野が欠ける病気で、末期になると視力も低下します。
40才以上では20人に1人の割合で罹患(りかん)していると報告されています。
失った視野を回復させる治療法はありませんが、適切な点眼加療で進行を止めることが可能ですので、できるだけ早期に治療を始めることが大切です。
一過性黒内障とは、急に片目が見えなくなる、または視野が欠け、数分から数十分で回復する病気です。
首や頭の血管に原因があることが多く、神経内科的、脳神経外科的な検査が必要です。
5分以上おしっこを我慢できますか?
おしっこの我慢は膀胱(ぼうこう)炎になるとか腎臓に悪いと言われた時代もありました。
しかし現在は、さまざまな医学的研究から、我慢をしても病気にはならないことが確認されています。
むしろ我慢をすることで膀胱の機能を高めることができます。
膀胱が健康であれば1時間でも2時間でも簡単におしっこを我慢することができます。
それができない方は膀胱など泌尿器の病気であることが考えられます。
決して「歳のせい」ではないのです。
普段、我慢をしていない方も5分以上おしっこの我慢ができるか試してみて下さい。
それが難しいようなら膀胱訓練を始めてみましょう。
膀胱訓練とは、トイレに行きたくなってもおしっこを我慢する訓練です。
我慢を続ける時間は特に決まっていませんが、数分程度の我慢から始めて無理のない範囲で時間を延ばしていきましょう。
毎日繰り返すことで徐々に我慢ができるようになり、トイレの回数が減少します。
ただし、膀胱炎や尿路感染症の方は膀胱訓練が禁止されています。
明らかな排尿痛や下腹部痛、肉眼的血尿を自覚される方は、膀胱訓練を開始する前に必ず泌尿器科へ相談してください。
病状が重い場合には、尿失禁が心配でほんのわずかな時間でもおしっこの我慢ができません。
このような場合には、我慢をせずトイレに向かい排尿の準備ができたところで我慢をしてみましょう。
繰り返しているうちに我慢することができるようになります。
膀胱訓練だけで改善しない時は、訓練と併せて薬を飲んだ方が良い場合があります。
また、中には排尿障害や膀胱癌など重大な病気が原因となっていることもあります。
膀胱訓練を続けても症状が改善しない時や、排尿困難や残尿感、痛みや出血など頻尿以外の症状がある場合には、泌尿器科の受診がすすめられます。
問診と超音波検査などの簡単な検査により診断、治療が可能です。
おしっこの我慢は、膀胱の働きにとってとても優れた健康習慣です。
おしっこの我慢ができなくてお困りの方は、どうぞお気軽にご相談ください。
咳(せき)について
「気管支炎ですね」「咳喘息(ぜんそく)ですね」「鼻炎が原因ですね」「気管支喘息の気がありますね」
「咳がなかなか止まらない」と話すとこのようにさまざまな返答が先生方から返ってくるものです。
しかし、薬を飲んでも一向に症状が良くならず、咳に悩んでいる方はたくさんいらっしゃいます。
「精神的なものだ」「もう高齢だから仕方ない」そう言われて半ば諦めつつ、暮らしている方もいらっしゃいます。
なぜそうなってしまうのか…。
理由の一つとして、咳の原因を特定しにくいということがあげられます。
下気道(気管・気管支)や肺だけでなく、上気道(鼻腔など)や食道などさまざまな臓器や器官が咳に関係します。
また、外来では気管や気管支、さらには肺の奥を直接目で見て観察することもできないため、どれくらいの炎症が起きている(荒れている)のかを視覚的に把握することが困難です。
日常的に吸っている空気が澄んでいるのかよどんでいるのか、花粉やほこりが多いのか多くないのかなど患者さんを取り巻く環境を目で見て確認することが難しいことも要因です。
「症状の程度」も「治るまでの期間」も患者さんそれぞれで千差万別です。
百日咳なんていう何とも咳が止まらなそうな名前の感染症もあったりします。
長年患っていた咳の原因が、胃酸の逆流(逆流性食道炎)だったということもよく聞く話しです。
後鼻漏と言って、鼻水が鼻の後ろから喉に流れ落ちることが原因の咳もあります。
治療をしていく過程でじっくりお話しを聞くと、ご自宅をリフォーム(壁紙の貼り替えなど)してから咳が出始めたことが分かり、調べるとハウスダストアレルギーをもっていたということもあります。
これからの季節は、花粉やPM2・5、黄砂なども咳の原因となります。
副流煙を含めた喫煙ももちろんのことです。
こうした物質が含まれた空気を吸い込むことで気管や気管支の粘膜が刺激を受け、むくみ、空気の通り道が狭くなることで、咳や痰(たん)が出てしまいます。
いくら治療をしたとしても、刺激を受け続けることで症状が完全に治まらないこともあります。
繰り返しになりますが、咳の原因はさまざまです。
何のきっかけもなく咳が出始めたり、咳が長引くようなときには、周囲の環境を見返してみるのも一つです。
毛髪薄毛治療と予防
毛母細胞が分裂して毛を作り、毛乳頭細胞は血管から栄養成分を送ってもらいながら毛母細胞に指示して毛を作ります。
最近、主に10代後半〜40代前半の女性に肥満解消(ダイエット)の気質が広がり、タンパク質、脂肪、ビタミン、鉄、亜鉛、ミネラルなどの栄養不足、それに伴う血行障害、神経・ホルモン障害になる方が増えておりますが、これらの原因を持続的に改善することで、毛髪薄毛治療と予防が可能になります。
毛を作るには十分な栄養摂取とそれを運搬する頭皮の血流を良くする必要があります。
また、加齢により生じる育毛機能に障害を与えるホルモンを作らせない体調管理も大事です。
医師の管理の下、栄養環境を整えた上で診察、治療を受けることにより、改善できる可能性があります(薄毛治療は保険適用外となります)。
毛髪はデリケートな環境の中で生きています。
気になる方は専門医にご相談ください。









