動脈硬化とウエスト
内科2008/08/12
内臓肥満、高脂質血症、糖尿病、高血圧症を、それぞれの程度は軽くても合わせ持つ人が動脈硬化症(どうみゃくこうかしょう)を起こしやすく脳梗塞(こうそく)や、心筋梗塞を発病する危険性が高いことが分かってきました。
現代社会の飽食と運動不足が動脈硬化症を増加させているので、予防するための診断基準が作られました。注目したいのは、今まで内臓脂肪はCT撮影などの検査で測定した検査値を用いていましたが、新しい診断基準にはウエスト周囲径が用いられたことです。
ウエストは内臓肥満と相関が高く測定が簡単で、自分で測定したり、食事や運動療法の効果を簡単に知ることもできます。
日本人での内臓肥満(内臓肥満蓄積100平方cm以上に相当)はウエスト周囲径で女性は90cm以上、男性は85cm以上です。時々ウエストを測ってみて食事や運動のことを考えてみてください。
Text by
飯田内科クリニック 飯田 善樹(
「」掲載)