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カワムラ歯科クリニック  たからまち総合診療クリニック 

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トイレが近いのは年のせいかと思っていました

泌尿器科2017/01/10

「治療前はトイレが心配でバスにも乗れませんでした。今では買い物中にしたくなっても家に帰るまで我慢ができます」

 これは当院を受診されたある女性の言葉ですが、トイレに困って泌尿器科外来を受診された多くの方が同じような治療体験をされています。
急に尿意をもよおすからトイレのない場所へは行けない。
間に合わなくて時々漏らしてしまうことがある。
夜間何度もトイレに行くから眠れない。
年のせいとあきらめないで、また恥ずかしいとためらわないでぜひ1度泌尿器科へ相談してください。

 頻尿や尿失禁の原因にはさまざまなものがありますが、細かな症状の確認と超音波検査などの簡単な検査で正しく診断することができます。
現在は原因に応じた治療方法も確立しているため多くの方が治療によって症状が改善しています。

「トイレの心配がなくなったから旅行に出かけられるようになりました」

「台所で見ずに触れても我慢ができるようになりました」

「夜あまり起きなくなったのでよく眠れるようになりました」

 ただし治療効果が出るのに時間がかかる場合や薬だけでは良くならないこともあります。

「前に泌尿器科にかかって1カ月薬を飲んだけれど全然良くならないからやめました」

 ときどきこのような話を耳にします。原因によっては効果が出るのに数カ月以上かかることもあります。
また、薬の治療以外にもトイレを我慢する膀胱訓練や、いくつかの運動療法、睡眠時間を適正にするなど生活習慣の改善を同時に行うことで初めて効果が得られる場合もあります。
過去に治療をしてうまくゆかなかった方も、あらためて泌尿器科を受診して治療がうまくゆかなかった原因を調べてみることをおすすめします。


Text by 医療法人社団美原腎泌尿器科 田崎 雅敬( 2016年12月13日発行号 「青いぽすと」掲載)

メマイはこわくない

耳鼻咽喉科2012/03/22

めまいは感覚的には怖い症状ですが発症パターンを理解して冷静に対処しましょう。

 まず、耳の病気によるめまいの代表的な発症パターンは次の3つです。

  1. 頭を動かしたときのみグルグルしためまいが数秒から数分続くが頭を繰り返して動かす度にめまいは軽くなっていく。
  2. グルグルしためまいがして同時に聴力低下や耳鳴りが起こる。めまいがおさまると聴力低下や耳鳴りもおさまる。
  3. グルグルした激しいめまいが1日中続き、1週間おさまらない。

1は良性発作性頭位めまい症

2は有名なメニエール病

3は前庭神経炎という病気です。この3つの病気は耳のめまいで最も多いものです。

一般的に耳の病気によるめまいは眼振という眼が勝手に動く現象が起こりますのでグルグルした激しい回転性のめまいが起こり、嘔吐を伴ったりします。
しかし意識は悪くなりません。
従って激しいめまいや吐き気、嘔吐があっても受け答えの出来る方は脳に障害を起こしている可能性は低いですので慌てる必要はありません。
めまいで受診される高齢者のエピソードとして多いものは「夜中にトイレに起きたら(あるいは起床時に)急にグルグルしためまいがして動けなくなったので救急病院に行って点滴を受けた。
点滴が終わる頃にはめまいはおさまった。
今、めまいはない」このパターンは一時的な脳血流不全のことが多く、内耳の血流は脳血流の一部ですから脳血流が低下すると内耳の血流も低下しますのでグルグルしためまいがします。
高血圧や糖尿病など動脈硬化を進行させやすい疾患をお持ちの方に多いパターンです。

 脳の病気ではフワフワ、ふらふらした浮動性のめまいやグルグルした回転性のめまいに加えて眼前が真っ暗になる、意識が悪くなる、手足のしびれがある、呂律(ろれつ)がまわらないなどの症状を伴います。
このようなめまいは脳神経外科の受診をお勧めします。
判断がつかなければ近くの耳鼻咽喉科を受診してみてください。


Text by 治耳鼻咽喉科 山口 治浩( 2012年3月号 「ダテパー Dr. Dr.プリーズ」掲載)

あなたも過活動膀胱かもしれません

泌尿器科2017/01/10

前ぶれもなく起こる急な尿意を感じたら泌尿器科へ!

過活動膀胱は男性、女性、若年、高齢にかかわらず誰もがなりうる病気です。

40歳以上では8人に1人が過活動膀胱の症状を持つと言われています。

間に合わずに漏れそうになる、人よりもトイレに行く回数が多い、夜何度もトイレに行くので眠れない、おしっこをした後なんとなく気持ち悪い、などの症状があればそれは過活動膀胱かもしれません。

泌尿器科には行きたいけどちょっと恥ずかしいし、どんな検査をされるのか不安。こんな思いをされている方は多いと思います。しかし排尿に関する医療の進歩により、難しい検査をしなくても診断や治療ができるようになりました。

泌尿器科を初めて受診された場合、まず症状や普段の状況を詳しくうかがいます。
そして、病気に関連するいくつかの質問をさせていただき診断を導きます。
診断が確定できない場合には検査を行うことになりますが、その場合も尿検査や超音波検査など苦痛の少ないものを優先的に行うので心配はありません。

治療が始まった後も、その後の症状の変化を確認しながら無理なく続けられる治療方法を相談しながらすすめてゆくので不安なく継続してゆくことができます。

悩むよりはまず泌尿器科へご相談ください。


Text by 医療法人社団美原腎泌尿器科 田崎 雅敬( 2016年6月14日発行号 「青いぽすと」掲載)

胃食道逆流症について

消化器内科2008/08/13

 食生活をはじめとする生活様式の欧米化により、近年日本人の胃食道逆流症増加しています。

名前の通り、胃液が、食道からのどにかけて逆流するために様々な症状を引き起こします。一般的には、胸焼け・すっぱい水があがる・ご飯が詰まる感じがするなど。変った症状では、のどの違和感・不快感、声のかれ、慢性の咳、胸痛なども起こることがあります。この病気は、症状はあっても胃カメラでは異常がない方が30~40%程度いるという困った疾患です(以前は、胃カメラで異常がないため、神経症と誤診されていたケースもあります)。症状と胃カメラの所見が合わないケースでは、24時間pHモニタリングという検査を行うのが一番よいとされています。

しかし、この検査は、鼻から細いコードを飲み込み、その状態で24時間過ごしてもらう検査のため、通常行う検査としては不向きです。このため、胃カメラで所見がなく、この疾患を疑う場合、治療と診断をかねて、PPIテストを行います。これは、プロトンポンプインヒビター(頭文字をとってPPI)といわれる胃酸の分泌を抑える薬を服用するだけです(新薬ではなく、胃潰瘍・十二指腸潰瘍治療に用いられています)。薬は、1日1回の服用で済み、副作用もほとんどありません。胃食道逆流症の場合、内服後症状は改善し、中止後再発することが多いことで診断がつきます。このPPIテストの注意点は、胃カメラで病状を確認することです。つまり、胃カメラで他の病気がなく、PPIが効果ある場合に初めて胃食道逆流症と診断がつきます。そうしなければ、同じ症状でも、食道ガン・胃ガン・胃潰瘍等の疾患を見逃してしまいます。

最近では、胃カメラも細くなり、また、以前つらい思いをした方には、鎮静剤を用いた方法でリラックスして検査を行うことが可能です。これらの症状に思い当たる方は、消化器専門医への受診をおすすめします。


Text by はら内科クリニック 原 信彦(  「」掲載)

症例・治療について

肛門科2010/05/28

定期手術は1日1症例を基本としている。入院に際してはクリニカルパス(入院治療計画表)を活用し、入院料金の概算を前もって知らせるなど、患者さんが安心して治療が受けられるよう配慮している。
手術に際しては硬膜外麻酔を用い、週術期疼痛管理を行っている。脱肛時は結紮(けっさつ)切除を基本として、ALTA(ジオン硬化療法)の併用も考慮する。
裂肛などによる肛門狭窄ではSliding Skin-Graft(SSG法:肛門のうしろ側の皮膚を肛門内に移動させて肛門を広くする方法)を主要術式として根治する。
肛門・直腸周囲膿瘍は局所麻酔、硬膜外麻酔で排膿・SETON(膿瘍腔にシリコン、生ゴムチューブなどを通すことで、より排膿しやすくしたり、根治術では一次口と二次口を通してしばり、自然治癒力でゆっくり切離する治療法)を行う。
痔瘍根治術では筋間痔瘍はCORE-OUT・SETONを行い、複雑痔瘍はLAY-OPEN・SETONが主要術式となる。
入院期間は2週間程度を目安に置くが、1泊入院、数日の入院など、患者さんの都合に合わせている。
大腸内視鏡検査は年間270〜300症例行っている。大腸がん(年間15〜20症例)、大腸ポリープ、潰瘍性大腸炎、クローン病等は市中病院の消化器外科医・内科医と相談して治療戦略を練る。


Text by 杉並肛門科クリニック 及能 達男(きゅうのう たつお)(  「」掲載)

メディカルスキンケア

形成外科2008/08/13

 美容外科・形成外科では、二重まぶた・眼瞼(がんけん)下垂・フェイスリフト・粉瘤(ふんりゅう)などはもとより、シミシワ・ニキビ・ニキビ痕などの治療においても、IPL,レーザー、レーザーピーリング、そしてRF(高周波)による治療が行われています。このような治療は数週間から数カ月経過を診ていかなければなりません。その間の日常のスキンケア、治療が終了してからのスキンケアは質の高い一貫性を持ったケアが必要になります。

 また、医学的スキンケアトレーニングを受けた医療関係者の下、医学的な理論のもとに質の高い一貫性を持った化粧品(老化予防化粧品・美白の化粧品)を提供します。

 そしてレーザー、IPLなどの後治療や単独の治療としてメディカルスキンケアが充実している医療機関で相談されることをおすすめします。


Text by 五稜郭大村美容形成クリニック 大村 勇二(  「」掲載)

脳卒中を予防しましょう

内科2008/08/12

 高血圧や高脂質血症(こうししつけっしょう)をなぜ治療しなければいけないのでしょうか?

 それらのほとんどは症状がありません。症状が無い場合でも、なぜ治療するのでしょうか?

 それは高血圧や高脂質血症が脳梗塞(こうそく)や脳出血などの脳卒中を引き起こす原因だからです。治療にはまず生活習慣の改善が重要です。規則正しくバランスの良い食事を腹八分目・塩分を控え、野菜を積極的に摂りましょう。

 体重はBMI=体重(Kg)÷身長(m)の二乗、が25未満を維持しましょう。

 節酒・禁煙、運動不足を解消し、それでも検査値が正常よりも高い場合は薬を服用していただきます。自宅で家庭用血圧計で測った場合、最高135/最低85mmHg以上が高血圧です。主治医とよく相談し、患者さん毎に治療目標を設定してもらい、生活習慣の改善や、薬物療法によって目標をクリアすることが、将来の脳卒中の発生の危険を確実に減らすことになります。


Text by 飯田内科クリニック 飯田 善樹(  「」掲載)

目薬でも治らない目の不快感は?

眼科2012/03/19

 目の乾き、かすみ、涙目、ゴロゴロする、しょぼしょぼする、などの不快感は、60歳以上になるとほとんどの方が感じているようです。実は、これは涙と深い関係があります。

 健康な目は、下まぶたにたまった涙がまばたきによって持ち上げられ、眼球の表面を覆います。
歳を取ると涙の量が少なくなったり、涙の質が悪くなったりするために充分に眼球表面を潤すことができなくなるのが「ドライアイ」です。目の乾きがあるとこすれる原因になり、先に述べたような不快感が出るので、眼球表面を保護する点眼薬をつけなくてはなりません。
「ドライアイ」は目をつぶっていると症状が軽く感じるのがポイントです。

 それに比べて目をつぶってもずっと不快感がとれない病気に「結膜弛緩症(けつまくしかんしょう)」というものがあります。
人は1日に1~2万回もまばたきをしているので、歳を取るにつれ結膜(白目の表面の薄い膜)のたるみができてしまうのです。
結膜のたるみができてしまうと、このたるみが邪魔をして下まぶたに涙がたまることができなくなり、涙があふれたり、涙が正常に眼球表面を覆えなくなり、乾き目になったりします。
この「結膜弛緩症」は軽い症状の場合は、ドライアイと同じような点眼治療でも効果がありますが、不快感が続いている場合にはたるんだ結膜を縮める手術が効果的です。

表面麻酔をして痛みを感じなくしてから、たるんだ結膜の部分に熱を加えて縮ませることができます。
これは切開して縫い縮める方法よりも術後の痛みも少なく、外来で10分前後で終了する手術方法です。
下まぶたのすぐ内側に透明な膜のような物がたるんで見える方、目の不快感が取れない方は、結膜弛緩症かもしれませんので一度眼科を受診してみてはいかがでしょうか。


Text by 藤岡眼科 藤岡聖子( 2012年1月17日 「青いぽすと」掲載)

外用剤は正しく塗りましょう

皮膚科2016/08/22

 日常の診療で外用剤の塗り方をできるだけ説明するよう心掛けていますが、うまく伝わっていないことがあります。
今回は、外用法で注意する点について説明します。

①回数:指導された回数を守りましょう。多く外用すれば薬の副作用が、少なければ効果が出ないことがあります。
②部位:場所によって薬の吸収が違います。顔、高齢者、乳幼児の皮膚は薄く、薬の副作用が出やすいので、他の場所に処方された薬を塗ってはいけません。
③量:薬の副作用をおそれて薄く塗れば、効果が出にくくなります。
④用途:処方された薬を、他の発疹に塗ったり、他の人にあげてはいけません。薬によっては効果がないばかりか、発疹が悪化してしまうこともあります。

 どんな薬も、もろ刃の剣です。副作用が出ないよう上手に使って、早く治しましょう。


Text by うめき皮膚科 梅木 薫( 2016年8月22日 「北海道新聞みなみ風」掲載)

健康診断の結果を確認していますか?

内科2017/01/30

 健康診断などで、血液検査や尿検査を行うと、普段あまり見慣れない検査項目の羅列で、見どころが分からない、と思ったことはありませんか?
 腎臓の病気は、比較的ゆっくりと経過する場合があり、初期段階ではほとんど自覚症状がなく、検査をして初めて発見されることもあります。
 検査方法は腎臓病の種類によっても異なりますが、一般的な健康診断で行われる尿検査や血液検査は、慢性腎臓病(CKD)の早期発見のきっかけになり、隠れている腎臓病を見つけることができます。
 尿検査では主に尿中にたんぱく質や血液が漏れ出ていないかを検査します。
通常、正常な腎臓であれば、尿中にタンパク質が出ることはありませんが、腎臓に何らかの障害があると、体に必要な成分であるタンパク質が尿中に排泄されてしまいます。
 また尿中に血液が混ざっている場合、腎臓や尿管、膀胱(ぼうこう)などに何らかの病気があることが疑われます。
運動等でたんぱく尿や血尿が誘発されることがありますので、再検査が必要です。
 血液検査では、「血清クレアチニン」をみます。「血清クレアチニン」は、血液の中にある老廃物の一種です。本来であれば、尿中に排出されますが、腎臓の働きが悪くなると、尿中に排泄されずに血液中にたまっていきます。そのため「血清クレアチニン」の値が高いということは、腎臓がうまく働いていないと判断できます。
 この「血清クレアチニン」の値を年齢と性別で補正した値がeGFR(推定糸球体濾過量)です。
eGFRは腎臓が体に必要ない老廃物を尿中へ排泄する能力を示していて、このeGFR値が低いほど腎臓が悪いということになります。
 尿検査でタンパク質や血液がみられたり、血液検査でクレアチニン値やeGFR値に異常を認めるような場合は、症状はなくとも腎臓の病気が隠れている可能性がありますので、最寄の医療機関にご相談ください。


Text by 北美原クリニック 秋濱 寿賀子( 2017年1月30日 「北海道新聞夕刊」掲載)

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