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白内障手術

眼科2019/11/18

少し前、高齢ドライバーの起こした交通事故がテレビで盛んに報道されていました。それに関連し、十分な視力がないにもかかわらずハンドルを握っている高齢者は決して少なくないと日々感じています。

高齢者講習で視力不良を指摘されて来院し、メガネのレンズを調整しても視力が上がらない場合、その原因で最も多いのが白内障です。白内障の他に病気が見つからなければ、手術することで視力を回復させることが可能です。でも、手術は受診してすぐにできるものではなく、検査や全身状態の確認など、手術を成功させるための準備がいろいろ必要です。そのためまれではありますが、免許更新の日程に間に合わないこともあります。

宿題や年賀状、出掛ける支度など、早めの準備が大切なことは誰でも分かってはいるのですが…。


Text by くどう眼科クリニック 工藤 勝利( 2019年11月18日 「北海道新聞みなみ風」掲載)

遠近両用コンタクトレンズと老眼

眼科2019/10/28

 眼科の診療は、ほとんどが顕微鏡をのぞきながらの診察になりますが、涙目の検査をするときなど、肉眼で患者さんにすごく近づいて行うことがあります。50歳を超えると、そのように近づいて検査する時、患者さんの目を見るのが辛くなってきてしまいました。老眼の始まりです。

 近視用のコンタクトレンズをしている方で老眼になってくると面倒くさくなってきてやめてしまう方も多く見受けられます。

 しかし、最近では「遠近両用コンタクトレンズ(以下CL)」という物があり、遠くから近くまではっきり見ることができるようになってきました。

 はたして遠近両用CLの仕組みはどうなっているのでしょうか?

 遠近両用CLはあの小さいコンタクトレンズの中に、遠くが見える度数と近くが見える度数が同心円状に並んでいます。そして、遠くにピントの合う光と近くにピントの合う光の二つの光が常時目に入ってくるのですが、遠くを見ようと思った時・近くを見ようと思った時、それぞれに目的の光情報を頭の中でピックアップして、いらない光情報を半分カットしています。それ故、逆にピントの合っていない光情報も、常に目の中に入っているためちょっとにじんだように感じられてしまいます。ですからレンズの大きな普通の眼鏡に比べて全てがすっきりというわけにもいかないのが実情です。それでも数日するとその見え方にも慣れてきて違和感が次第に消えていきます。

 自分も初めて遠近両用CLに替えてみたときには、近くの文字がぐっと見やすくなり、診察の時も患者さんの目がよく見えるようになりました。

 最近はゴルフをするのにスコアカードが見えない、老眼鏡をかけるのはファッション的に格好悪いので遠近両用CLを希望しますというような、50歳になってCLを初めて使う方も増えています。


Text by 清水眼科クリニック 清水 信晶( 2019年10月28日 「北海道新聞夕刊」掲載)

便秘とは?

内科2019/10/28

 便秘でお悩みの方、多いのではないでしょうか? 便が毎日出ない、便が硬い、残便感がある、など来院される方の訴えは多岐にわたります。便秘とは、便を十分にかつ快適に出し切れない状態で、早めに対処することが大切です。

 一方で、排便習慣には個人差が大きく、また先に述べたように受診する方の訴える「便秘」の意味する内容もさまざまです。医学的に少し難しくいいますと、「便秘」とは「本来体外に排出すべき糞便(ふんべん)を十分量かつ快適に排出できない状態」をいいます。つまり、何らかの理由で食べる量が少ない人はおなかの中に出すべき便が少ない状態であり、排便回数も少ないのが自然で、これは真の便秘ではありません。便秘患者は、全体的には若年層で男性よりも女性のほうが多い傾向が見られ、60代以降では男性女性とほぼ同じくらいの比率になります。

 便秘の原因として大腸がんがあることも忘れてはいけません。40歳以上の方は自覚症状がなくても毎年大腸がん検診を受けることが重要で、便潜血陽性の場合は大腸内視鏡を必ず受け、発見されたポリープは切除してもらってください。一方、原因がはっきりしていない機能性便秘は、病院を受診し適切な治療を受けることで症状が改善する便秘です。

 食事・生活・排便習慣の改善でも症状が十分改善しない場合は、下剤の量や種類を調整します。下剤は大きく分けると、非刺激性下剤と刺激性下剤があります。また、最近では新規薬剤も登場しました。副作用のため定期的な検査が望ましい内服薬や、乱用による便秘の悪化の可能性がある薬剤もあります。便性状も重要で、目標とする理想的な便はバナナ状の形です。

 便秘の原因として大腸がんも念頭に置き、ぜひ一度、便秘と向き合い、適切な検査や治療を受けることをおすすめいたします。


Text by 国立病院機構 函館病院 津田 桃子( 2019年10月28日 「北海道新聞夕刊」掲載)

40歳を過ぎたら、眼底検査を!!

眼科2019/10/15

 「目を見ればその人が分かる」と言いますが、これは本当で、目は体の中で血管を直接観察できる唯一の臓器です。身体がメタボならば、目にも高血圧・高脂血症・糖尿病による合併症が出現する可能性があるのです。イギリスの若者対象の調査によれば、肺がんや脳卒中よりも失明が一番恐怖という結果が出たそうです。瞳孔を広げる点眼薬をつけて眼底検査を行えば、目の重要な病気を早めに見つけることができます。

 また、40歳以上の日本人の5%は緑内障で、疑いの人を含めると100人中13人もいることが分かっています。緑内障は進行性で日本の失明原因1位の病気ですが、早めに発見し眼圧を下げる治療を行えば、進行を遅くすることができ、老後も身の回りのことができる視野を保てます。緑内障も眼底検査と視野検査・眼圧測定で見つけることができます。早期発見のために気軽に眼科を受診しましょう。


Text by 藤岡眼科 藤岡 聖子( 2019年10月15日 「北海道新聞みなみ風」掲載)

インフルエンザあれこれ・・・

内科2019/09/30

 函館にもようやく涼しい秋の季節がやってまいりました。この時季になると、話題になるのが「インフルエンザ」です。そこで、今回はインフルエンザの予防接種について話したいと思います。「いつ頃予防接種をしたらいいのか」という質問を耳にします。成人では通常、1回の予防接種を行うと、接種後2週間を経過したあたりから血中の抗体の量が増え始め、4週後にその量は最大になります。そして、3~5カ月かけて少しずつ抗体量は減っていきます。つまり、10月に接種すると、11月には抗体の量が最大となり、その後、翌年の2~4月まで感染予防効果が期待できるというのが、理論上の話となります。早ければ、11月にインフルエンザの流行が始まりますので、10月中の接種が好ましいのではないでしょうか?

 ここで、「そもそも抗体とは何か」を簡単に説明します。抗体とは、体内に侵入してきたウイルスにくっつき、ウイルス本来の「感染させる」という役割を失わせるものです。もともと、ウイルスが体内に侵入すると、免疫系が反応して抗体を作ります。しかし、抗体ができあがる前にウイルスに侵入されてしまう場合があります。これが予防接種をしておくことで、ウイルスが侵入する前から抗体を作り、ウイルスと戦う準備を前もってしておくことができます。なかには、抗体をすり抜けてウイルスが侵入し、「予防接種をしたのにインフルエンザにかかってしまった」という方もいらっしゃいます。

 予防接種が実際に、どのくらい発症予防に有効かを調べることは一筋縄ではいきません。例えば、インフルエンザは毎年型が異なっていたり、二つの型が同時に流行することもあります。また、周りへの感染力もその地域の年齢層や人口密度によって大きな差が生じます。成人では1回のワクチン接種では50%しか予防できないという統計もあります。それでもやはり予防接種によりウイルスと戦う準備をしておくことはとても大切だと感じます。今年も早めの予防接種をお勧めします。予防接種につきまして、何かお聞きになりたいことがありましたら、内科医にご相談ください。


Text by おの内科呼吸器内科クリニック 小野 貴広( 2019年9月30日 「北海道新聞夕刊」掲載)

脳卒中と遺伝

脳神経外科2019/09/30

 身近な人が病気になったと聞くと、自分は大丈夫だろうかと心配になります。それが、血のつながった身内であれば一層不安です。日常外来でも、しばしば患者さんから「親が脳卒中だったから、自分も不安なので検査してほしい」と言われ、何とか病気の発症前に発見したいと、各種の検査を行います。

 結論から言うと、脳卒中が不安なら、高血圧、高脂血症、糖尿病などに注意して、喫煙や飲酒、運動などの習慣の改善に努めるのがベストです。

 遺伝病として脳卒中が発症するパターンは、ごく限られた特殊な病気で、脳卒中に関連した遺伝子はたくさん発見されていますが、それらだけでは予測できません。脳卒中は、遺伝子だけでなく、環境因子も絡んで複雑な要因で発症するものなのです。

 片親が65歳未満で脳卒中になった場合、子供の危険性は2倍以上になり、片親が65歳未満で脳梗塞にかかった場合、子供の危険性は3倍以上になるという報告があります。くも膜下出血では、一親等の家族に脳動脈瘤(りゅう)の人がいる場合、くも膜下出血の危険性は2.5倍になると言います。脳動脈瘤は家族内に多く発生する事実はよく知られていて、数%から20%台までの発生率が報告されています。このことと、いったん破裂した場合の重大な結果から、脳外科医は未破裂動脈瘤の発見に努めてきました。しかし、ここに挙げた危険性の数字は遺伝子と脳卒中の関係だけを表したものではなく、環境因子も加わったものです。くも膜下出血では、家族にくも膜下出血の人がいなくても、喫煙だけで危険性は3倍以上になります。

 これを読んでも、不安は尽きないかもしれません。脳出血の予測は困難ですが、現在、脳動脈瘤はMRI検査でかなり小さなものも見つけられます(見つけた全ての動脈瘤が治療対象となるわけではありません)。また、脳梗塞は血管に異常が見つかれば、いろいろ対策が取れます。お近くの脳外科医にご相談ください。検査で多少なりとも安心できるでしょう。


Text by 函館西部脳神経クリニック 小保内 主税( 2019年9月30日 「北海道新聞夕刊」掲載)

医療レーザー脱毛

形成外科2019/09/24

レーザー脱毛はレーザー(ダイオードレーザー、アレキサンドライトレーザー、Nd:YAGレーザー)を当てると、メラニン色素を多く持っている毛はレーザーエネルギーを吸収し熱を発生し、その熱で毛包の幹細胞(毛を造る工場)が破壊され毛が生えなくなる原理です。

できるだけ効率よく毛包幹細胞を破壊すると同時に毛の周囲組織が損傷されないようにすることが重要です。

そのためには強力なエネルギーを非常に短時間(1/1000秒程度)に照射しながら痛みを軽減するために皮膚表面を冷却しながら行います。医療レーザー脱毛は毛が白くなければ必ず毛は減っていきます。

しかし、永久でも完全でもありません。その理由はshock lossといってストレスのため、また、ホルモンの関係で長期間毛が生えなくなる方がいらっしゃるためです。

痛みを軽減するために接触型の冷却装置や冷却ガス噴霧装置の皮膚表面冷却を同時に行い、わきの場合は5~10分程度の施術時間です。


Text by 五稜郭大村美容形成クリニック 大村 勇二( 2019年9月24日 「北海道新聞みなみ風」掲載)

老衰の躍進

その他2019/08/26

 厚生労働省が今年6月に発表した2018年の人口動態統計の結果、死因の1位、2位はこれまで同様がんと心疾患でしたが、老衰が脳血管疾患を抜いて初の3位となりました。死亡診断書上の死因として老衰は、ここ10年ほど右肩上がりで上昇し続けています。

 この上昇については、近年策定された肺炎診療ガイドラインの影響で、加齢による衰弱状態で誤嚥性肺炎などをおこして死亡した場合の死因を肺炎ではなく老衰とする医師が増加していることも一因とみられています。とはいえ、特別な病気で死亡するのではなく生物学的な寿命ともいえる老衰で人生を終える方が増えているのは間違いないでしょう。

 「天寿を全うする」とか「大往生」などと例えられることが多い老衰死は、生の終わり方としては望ましい形と言えます。意外なことに、時代をさかのぼると戦前の方がむしろ老衰による死亡率は高かったようです。これは平均寿命が短かかったからに他ならず、がんや心疾患などを発症して直接死因として亡くなる前に老衰で亡くなってしまう人が多かったということです。寿命の延長とともに今度は高齢者に多く発症する致死的な病気が増加してきたわけですが、今後の医療の進歩とともに病死が減っていけば老衰死の比率はより一層高まっていくことになります。

 今や世界に冠たる長寿大国である日本ですが、明治時代の平均寿命は男性42.8歳、女性は44.3歳でした。内閣府公表の高齢社会白書「平均寿命の将来推計」によると平均寿命は今後も延びると予想され、2060年には男性は84.19歳に、女性は90.93歳になるとされています。また昨年の集計では100歳以上の高齢者の方は国内に約7万人もいらっしゃいます。人間は一体何歳まで生きれるようになるのか? タイムマシンがあるなら遠い未来まで確かめに行きたいところです。


Text by 弥生坂内科クリニック 渡辺 雅男( 2019年8月26日 「北海道新聞夕刊」掲載)

線がゆがんで見える

眼科2019/08/26

最近何となく見え方がおかしい、線がゆがんで見える・・・心当たりのある方はいないでしょうか?

年齢を重ねると体のさまざまなところに病気が出てくることがありますが、加齢黄斑変性もその一つです。同じように加齢による有名な眼疾患として白内障があります。これはカメラで例えるとレンズの部分が白く濁ってしまう病気です。加齢黄斑変性はフィルムの部分に老廃物がたまり、映像を映せなくなってしまう病気です。日本では推定70万人の患者がいるとされ、日本人の失明原因の4位です。この病気の発症には喫煙や食生活の欧米化が関わっていると考えられ、欧米ではなんと失明原因の1位となっています。

 加齢黄斑変性は早期には自覚症状がないことがあり、進行するとモノがゆがんで見えるなどの症状が現れます。日本人の加齢黄斑変性は片目だけに発症することが多く、両目を使っている日常生活では気付きにくいので、眼科の受診・発見が遅れやすいです。

 加齢黄斑変性はこれまで治療法のない病気とされていました。最近では抗VEGF薬という薬剤を眼球に注射することにより、病気の進行を抑え、視力の回復が期待できるようになりました。この抗VEGF療法は現在加齢黄斑変性の最も標準的な治療ですが、病気が進行し一度傷んでしまった神経細胞を回復させることはできません。

 そこで現在、iPS細胞(人工多能性幹細胞)を用いた再生医療が研究されています。数年前には患者さんに網膜のiPS細胞を移植する治験が行われ、大きな話題となりました。このように治療が日進月歩で発展している分野で、早期発見・治療が重要です。タイトルの症状に心当たりのある方はぜひ一度眼科を受診されてはいかがでしょうか。


Text by 江口眼科病院 甘利 達明( 2019年8月26日 「北海道新聞夕刊」掲載)

翼状片(よくじょうへん)について

眼科2019/08/19

 「黒目の一部が濁ってきた」「白目の目頭側がいつも充血する」というようなことはありませんか?それは「翼状片」という病気かもしれません。翼状片とは、結膜(白目の表面を覆う半透明な膜)が、角膜(黒目)の中心に向かって入り込んでくる病気です。症状は初期のうちは充血や異物感、進行すると乱視の進行、視力低下を来します。

 原因は明らかではありませんが、農業や漁業などの屋外で働く人に多く、紫外線が関係しているとされています。

 初期のうちは経過観察で問題ありませんが、進行した場合には手術が必要となります。手術は局所麻酔で行い、角膜(黒目)に入り込んだ翼状片を切除します。

 手術時期が遅れると、手術をしても見づらさが残ってしまうこともあるため、気になる方は一度眼科受診をお勧めします。


Text by 江口眼科病院 井関 萌( 2019年8月19日 「北海道新聞みなみ風」掲載)

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